SUPER GT観戦についてのメモ

この文書は、国内の自動車レース「SUPER GT」(スーパー・ジーティー)を観に行って気づいたことや、関わりのある情報を集めて書き留めたものです。観戦の手掛りにはなるかもしれませんが、確かさを裏付けられる文書ではありません。初めに必ず公式サイトを参照した上で、他のサイトも参考にしてください。

観戦までの手順

  1. 観戦チケットの入手。いつどこでレースが行われるのかは、SUPER GTの公式サイトで確認できる。観戦チケットの購入方法は、サーキットのホームページを見ること。チケットの種類や入れる場所などは、サーキットや開催時によって異なる。
  2. 交通と宿泊の確保。サーキットまでの交通手段を確認し、時間に余裕のある計画を立てる。行き来に数時間かかる場合に予選日と決勝日をどちらも観るときは、サーキットに近い宿泊施設を早めに予約する。ひとりならばビジネスホテルもおすすめ。車内泊の場合、駐車場の安全や手洗い場所の確認を必ず行い、寝具も用意する。
  3. レース日程の確認。レースの日が近づくと、SUPER GTやサーキットの公式サイトで、レース・スケジュールが発表される。場所の移動に掛かる時間やイベントの集合場所を調べておく。観戦場所や昼食の時間などを考えて予定を立てておけば、無駄なく観戦できる。
  4. 出発前は、よく寝る。そうは言っても、なかなか眠れないかも……。しかし観戦には思いのほか体力を使う。

クルマで出かける場合は、事前に指定駐車券を買って駐車場を確保する必要があったり、クルマをうまく使った観戦方法を検討できたりする。この文書の作者は公共交通手段を使っているので、クルマで出かける場合のノウハウは他のサイトを参考にしてほしい。

持ちもの

必須

観戦チケット
必須中の必須。これがないとレースを観られない。もし無くしても運良く当日券が売られていれば観戦はできるが……。
引換券など
観戦チケットとは別に、特別席など前売りで買ってレース場でチケットと交換するものがあれば、それも忘れないように。この手のチケットは当日券が売り切れていることも多いので、忘れると非常に悲しい。
もし応援しているチームの個人スポンサーカード、特典引き換え券などがあれば、もちろんそれもお忘れなく。
財布
お金には、ほどほどの余裕を。千円札を多めにしておくと買い物がスムーズ。サーキットでもATMカーでお金を引き出せることもあるが、気付いたら時間外ということもあるので用心に越したことはない。
帽子
熱中症対策に必須。春のレースであっても、日照りのサーキットは照り返しもあっていろいろな意味で熱い。夏場に至っては、帽子を被らないのは大変危険だ。キャップだと首の後ろが日焼けしてしまうので、サファリハットがおすすめ。目を完全に覆える紫外線遮断のサングラスもあると安心。
日やけ止め
サーキットの日差しは想像を絶する。顔はもちろん、首、腕など、抜かりなく時々塗りなおすこと。これを怠ると短時間でも肌は真っ赤になり、文字通りヒリヒリチクチクと痛い目に遭うため、もはや観戦どころではなくなる。
飲料と塩分
これも熱中症対策に必須。忘れると具合が悪くなり観戦どころではなくなるので、サーキットへ出掛ける途中で買っておくとよい。水、スポーツドリンク、麦茶がおすすめ。塩分は、塩分が豊富かつ暑さで溶けないタブレット状のおやつなどがよい。なお、お茶やコーヒーは利尿作用があるので逆効果。飲物はサーキットの自販機や売店でも買えるが、どうしても値段が高い。また、自販機は観客が多いと度々売り切れになったり、冷えていなかったり、ということも。寒いときでも冷たいものしか買えないこともあるので、常温の小さいペットボトル飲料を用意しておくのも一案。
雨具
肩掛けのバッグなども一緒に覆えるポンチョがおすすめ。観戦中に雨宿りできる場所は極めて少ないので、雨具が無いとズブ濡れになり観戦どころではなくなる。サーキットは天候が変わりやすく、突然豪雨や暴風になることもある。すぐ着れて、しっかり雨風に耐えられるものを用意したい。傘は風に飛ばされてレースを妨害したり、ほかの観客の邪魔になったりするので、レース場内では使わないこと。
いつも使っている薬など
常備薬のほか、腹痛止めなど。交通機関で移動中の腹痛は非常にしんどい。

あると快適

ショルダーバッグ
またはトートバッグ。持ち物をサッと出し入れできるので役立つ。ピットウォークなどで配られる販促物はA4サイズ程度が多いので、それが入る大きさが望ましい。
敷きもの
寝ころがれる程度のレジャーシート。折り畳める軽くて薄いレジャー・クッションもあれば、固くて直射日光で熱々の観客席でも役立つ。場内には腰かけが少ないので、折り畳み式のイスも便利。
耳栓・イヤーマフ
初めてサーキットに行ったときのほか、とくに子供には、GTマシンのエンジン音はかなり強烈。GTマシンの音もサーキットの楽しみのひとつだが、耳の健康には注意だ。
手ぬぐい・タオル
何かとお役立ちなアイテム。大小を何枚か持っていこう。
薄い上着・ウインドブレーカー
サーキットの天候は変わりやすく、急に寒くなることがある。羽織れるものを1枚持っていくと安心だ。

あると楽しい

カメラ
GTマシンの撮影を主に楽しむならば一眼レフと望遠レンズが必須だが、観戦がてらスナップを撮る程度ならスマホやコンデジでもよい。充電池やメモリーカードの予備を用意すること。ホテルに宿泊するならば充電器もあると心強い。なお、ピットビルの上など、真下に車があったり人がいたりする場所で観戦するときは、必ずカメラやスマホにストラップをつけて、絶対に落さないように!
FMラジオ
サーキットによっては場内放送がFMラジオでも流れており、それを聴くのに使える。周波数はサーキットの公式サイトで調べられる。場内放送は観客席の近くでなければ聴こえなかったり、GTマシンのエンジン音でかき消されたりするほか、サーキットの回線状況によってはネット動画も心細いことがある。このため、特にグランドスタンド以外で状況を的確に知るにはラジオが最適だ。
ラジオは周波数を確実に調整できるデジタル選局(シンセ・チューニング)方式、イヤフォンは密閉型(インナー・イヤー)がおすすめ。アナログFMラジオ機能内蔵のスマホやウォークマンでも聴けるが、ヘッドフォンのケーブルがアンテナ代りになるので忘れずに。FMの特性上、ケーブルを横方向へ伸ばすように持つとよく聴ける。
富士スピードウェイの場合、場内FM(79.7MHz)のほか、決勝日の本戦開催中は御殿場のコミュニティFM「富士山GoGoエフエム(エフエム御殿場)」(86.3MHz)で聴けることがある。コミュニティFMは場内FMより電波が強く聴きやすい。
スマホ・タブレット
ツイッターなどで状況をレポートしているチームもあるし、サーキットのスマホ用サイトで観戦に役立つお知らせを得られることもある。電波状況はサーキットによって異なり、観客の多さや時間帯で繋がりにくいこともある。必要な情報はできるだけオフラインで読めるよう事前に保存しておくと困らない。電池切れに備えてモバイルバッテリーも充電して持って行くと安心。

富士スピードウェイの場合

以下は2019年時点の記載です。2020年以降は新型コロナウイルス対策の影響で従来と異なる場合があります。例えば、以前は通常の観戦券で自由に座れたグランドスタンド(メインスタンド)の1階も全席指定になり、レースのスタートやゴール、ピットワークを直接観るには指定券付きの観戦券が必要です。観戦券(自由観戦エリア)だけの場合、芝生の「自由観戦エリア」での観戦が主になるため、敷物や折り畳みイスの用意をおすすめします。詳しくは必ず富士スピードウェイの公式サイトで最新の情報をご確認ください。

飲食と設備について

SUPER GT開催中の富士スピードウェイ(FSW)は、グランドスタンド裏が飲食や設備の中心となっている。公式グッズの販売店も並んでおり、グッズやおみやげが揃う。2015年春にコンテナ型のお手洗い、喫煙所、自販機などの設備が増設された。昼時になると飲食店に行列ができる。行列は屋根がないところに並ぶのでしんどい。昼になる前、もしくはGTレース開始後ならば、比較的並ばずに買える。おにぎりやパン類などを昼前に買っておいて、昼になったら好きな場所で食べるのも手。

観戦ポイントについて

グランドスタンドには屋根があり、実況音声が流れている上、目の前のピットビルにある大画面でレースの状況を掴みやすいので、現地観戦の初心者はグランドスタンド周辺で観戦するとよい。

グランドスタンドの地下通路を通るとコースの内側に移動できるので、観戦に慣れてきたら一度はコースの内側を歩いてみて、観戦ポイントを見つけるとよい。ブレーキングするマシンの駆け引きを見やすい(撮影しやすい)のは、コース中盤のアドバンコーナー、終盤のダンロップコーナー、プリウスコーナー周辺か。歩き回ると疲れるので、レースの最初と最後はグランドスタンド、途中はアドバンコーナー、などと場内地図を見て移動距離を考えながら観戦の計画を立てるとよい。

イベントについて

グランドスタンド裏でのイベントステージのほか、サーキット内ではオープンピット、サーキットサファリ、ピットウォーク、キッズウォーク、スターティンググリッド、コースウォークなど結構ある。日程は毎回違うので確認すること。追加のチケットが不要なのはイベントステージ観覧、キッズウォーク、コースウォーク。コースウォークはレース終了後のサーキットを歩くため、溶けたタイヤの跡を踏むと靴の裏に粘りがつくので注意。

アクセスについて

開成駅・新松田駅、または御殿場駅との直通臨時バスは、時間によっては行きも帰りも渋滞に巻き込まれることがある。運転手やスタッフが空いている道路を見つけて走っているが、それでも倍の時間がかかることもある。また御殿場駅(御殿場線)は1時間に1~2本しか電車がなく、バスの到着時間が合わないと駅での30~40分待ちは珍しくない。余裕のある日程を組もう。

サーキットで気をつけること

言うまでもないことだが、一応おさらい。せっかくの観戦、楽しく過ごそう。

お役立ちリンク集

観戦に役立ちそうな他のサイト。