プレイステーション3でFolding@home

この文書は、世界中のコンピューターでタンパク質の構造を解析するプロジェクト「Folding@home」に家庭用ゲーム機「PlayStation 3」で参加する方法を書き記したものです。

【2012年10月22日 追記】

SCEにより「Life with PlayStation」を2012年11月に終了すると発表されました。

従って、当文書の公開を後日終了いたします。

概要

「Folding@home」(フォールディング・アット・ホーム, F@h)とは、アメリカのスタンフォード大学を中心に行われている、世界中のコンピューターでタンパク質の構造を解析するプロジェクトです。膨大な数のコンピューターが持つ処理能力を集めることで、タンパク質の構造を少しでも早く明らかにし、将来の医療や研究に役立てようというものです。このプロジェクトには、誰もが手持ちのコンピューターを使ってボランティアとして貢献できます。

一方「PlayStation3」(プレイステーション 3, PS3)には、ゲームやビデオを使わないときに世界の天気や情報を表示しておける「Life with PlayStation」(ライフ・ウィズ・プレイステーション, LwPS)というネットワーク・ソフトがあります。このソフトが作動している間は情報を表示するだけでなく、PS3の高い処理能力をF@hに提供しています。つまりこのソフトを起動しておくだけで、F@hに参加できるのです。

参加方法

PS3でF@hの参加に必要なのは、PS3をインターネットに接続し、LwPSをダウンロードして、作動させることだけです。解析に必要なデータの取得、解析、解析結果の送信などは、すべて自動で行われます。なおLwPSをいつ中断しても、解析に問題はありません。LwPSを再び起動すれば解析も再開されます。ただし数日間中断した場合は、新たなデータが解析されます。

操作方法については、以下の公式ページを参照してください。

メモ

なかなか機会が無いのだけど……
PS3のコントローラーをPS3のUSB端子で充電するときにLwPSを起動しておく、といったところから始めるとよいでしょう。ちなみに、薄型のPS3「CECH-2100B」(2010年3月発売, torne同梱)では、ホーム画面を表示させただけの状態で約65ワット、LwPSの作動時が約72ワットで、約7ワットの違いとなります(サンワサプライの「TAP-TST8」で計測)。
電気使用料金は24時間で31円〜42円程度(薄型PS3の場合)
LwPSを作動させたPS3の電気使用量は、電力会社との契約やPS3の型番によりますが、例えば薄型のPS3「CECH-2100B」でLwPSを作動させているときの電力消費量は約72ワットです。24時間ほど作動させた場合は1.728kWh(キロワット時)となり、これは東京電力の「従量電灯B」(一般家庭の契約)でおよそ31円(第1段階料金)〜42円(第3段階料金)になる計算です(サンワサプライの「TAP-TST8」で計測し、料金は2012年1月時点の計算)。
作動中でもtorneの予約録画は可能
地上デジタル放送の録画キット「torne」(トルネ)で録画を予約した時間になると、ゲームやビデオと同じくLwPSの作動中でもtorneの録画が平行して作動します。3倍録画モードでも同様です。

チームについて

F@hではチームを作成したり既にあるチームに所属したりして、チーム員としての貢献もできます。チームへの所属は任意ですし、所属しても何か義務があるわけではありません。チームごとの統計で順位を競えるという、ちょっとしたお楽しみ要素です。

リンク

PlayStation3公式

Folding@home公式

Folding@homeについての記事など