この文書は、ウェブで正式に無償配布されている日本語フォントのうち、概ね常用漢字またはJIS第一水準以上の漢字を収録し、画像的な利用(印刷での利用、画像化しての画面表示)を個人利用と商用の双方に承諾手続き不要で許可しているものを独自に調査した一覧です。
ライセンスはフォントの配布サイトまたは配布ファイルに含まれる利用許諾書面に基づいて判断していますが、利用許諾が変更されることもあるため、フォントを利用する際は配布元のライセンスを確認し、遵守してください。なおこの文書はフォントの配布元とは一切関係ありません。
ウェブでひとつひとつのフリーフォントを集めるのは案外手間である。またフリーフォントは作者の意向で突然非公開になることも珍しくない。フリーフォントを集めたCD・DVDのついた書籍が市販されているので、多数のフリーフォントを一度に手元に持っておく手段として購入するのも手である。価格は概ね2~3千円程度である。以下にamazon.co.jpへのリンクを示す。
フリーフォントではない市販のフォント単体パッケージは、大きく分けて2つある。
ひとつは、第二水準以上の漢字まで収録されたフォントのみを収録しているパッケージである。パッケージでライセンスだけを購入し、オンラインで選べるものもある。1フォントあたりの価格は高いものの、品質は極めて良く、ライセンスの自由度も高いものが多い。
もうひとつは、フォント販売会社によるフォントを多数集めたパッケージである。この手のパッケージは安価で多数のフォントを使える反面、かな書体や第一水準までの漢字しか収録しないフォントがあったり、ライセンスが個人利用や特定の印刷用途に限定されている場合がある。フォントの収録数だけでなく、各フォントの収録字数やライセンスにも注意して購入したい。
フォントの販売形態は単体パッケージのほかに、モリサワの「Morisawa Fonts」などのように契約(サブスクリプション)制のものがある。年間でパソコンの利用台数に応じた契約をフォント供給会社と結び、出版や放送など商用のため第二水準以上まで独自にデザインされ、字形などのチェックも行き届いている、多数の高品質なフォントを利用できる。印刷や表示などデザイン関連の仕事をする場合には欠かせない。ただしどれだけ長年契約して多額の契約料を支払っても、契約を停止すると何も残らない。一度利用すると、そのフォントを利用したデータを修正する際にもフォントが必要になるため、実質的には契約し続けなければならない。