ランドネットDDが立案した企画について。
ランドネットDDが、広報活動を目的とした企画。
1999年の年末、雑誌紙面上で「ランドネット体験モニター」というものが募集された。内容は、以下の通りである。
ランドネットの体験モニターを募集します。ランドネットを体験していただき、ご意見を伺ったり、そのようすを紙面でご紹介させていただきます。
謝礼として3万円(Bコース月会費2500円×12ヶ月相当分)をランドネットDDよりお支払いさせていただきます（ランドネットDDからのお支払いは、モニターが終わった時点で全額お支払いさせていただきます）。
応募条件
- すでに「ランドネット」に入会されている方。
- 月1回程度、体験レポートをご提出いただく、及び取材にお答えいただける方（体験風景、顔写真を誌面などに掲載させていただきます）。
募集人数：2名、締切：2000年1月20日
「募集人数2名」というのは、各雑誌で2名づつということである。この発表後、当選した人が各雑誌で発表された。しかしその後、状況などはほとんど掲載されず、体験モニターの企画そのものが完全に忘れ去られていた感じである。一体なんのための企画だったのか。
ランドネットDDが、一般に向けて立案した企画。
ランドネットDDが、一般人を対象にネットワークコンテンツを募集した企画。ネットワークの様々なコンテンツを、実際のプログラムや企画案なども含め、募集したのだ。募集要項は、以下の通り。
ランドネットでは、みんなが参加できる楽しいＷＥＢコンテンツを募集します！ ランドネットは、家庭用ゲーム機「NINTENDO 64」と「64DD」を使用し、家庭TVから簡単にインターネットにアクセスできるサービスを提供しています。 団体、個人を問わず、すばらしいコンテンツには、ランドネットが最高賞金100万円をプレゼントするとともに、ランドネットの正式コンテンツとして採用させていただきます。ご応募お待ちしております。
- 名称
- ランドネットコンテンツ大賞 第1回 WEB作品コンテスト
- 募集内容
- ネットでみんなが楽しめるWEBコンテンツのアイデアおよびそのWEB作品
- 募集期間
- 2000年5月1日〜2000年7月10日
- 募集締切
- 2000年7月10日（必着）
- 発表
- 2000年7月下旬（後日広報）
- 応募方法
- URLで応募する
- 現在開設、運営されているホームページを応募される方は、必要事項とURLをお書き下さい。
- アイデアで応募する
- 必要事項のほかに、企画書（A4サイズ、1枚から5枚程度まで）をお送りください。アイデアの内容によっては、ビデオやFD、MO、CD-ROMなども添えていただいてもかまいません。ビデオはVHSでの提供をお願いします。またFD、MO、CD-ROMは標準的なWindows またはMacintosh環境で見られるものに限ります。
- ランドネットディディホームページをご覧ください。詳細情報や応募用紙を用意しております。
- 応募条件
- 以下の条件を全て満たすものとします。
- 作品の著作権を有する企業・団体あるいは個人。応募作品は、応募者のオリジナル作品であり、第三者の著作権・特許権を含む知的所有権を侵害していないこと。
- 1人何点でも応募できますが、複数応募の場合は、それぞれがまったく違う内容であること。URLで応募いただく場合は、下記の使用言語を前提とすること。
- HTML(Ver. 3.2)、Perl、CGI、SSI、Cookie
- 選考方法
- ランドネットのスタッフが第1次審査、選考を行い、その後、ゲスト審査員が最終選考に加わります。選考基準は「みんなで楽しめるようなコンテンツの企画であるか」であり、ランドネットのブラウザで楽しむことができるかでどうかも選考判断材料になります。URLで応募された作品は、ランドネットのブラウザおよびパソコン用の標準的なブラウザの両方で見させていただき、審査、選考します。 実現が難しいと判断された場合にも、おもしろいアイデアは入選の可能性があります。
- 賞
- 大賞:100万円
- 優秀賞:20万円
- 入選:5万円
- その他、特別賞をはじめ各賞を予定
- 副賞
- 受賞された作品については、ランドネットのページでそのアイデアとお名前、コメントを発表。 URLで応募された作品は、ランドネットからリンク（バナーつき、名前入り）を 張らせていただきます。 ランドネットのブラウザ用にレイアウトなどの改良をお願いする場合があります。企画書で応募された作品は、実現までの進め方についてこちらからメールまたは 電話にてお伺いさせていただきます。
- 審査員
- 株式会社ランドネットディディ スタッフ
- 任天堂株式会社情報開発部部長 宮本茂
- 株式会社リクルートISIZE編集局長 山本創
- 株式会社メディアファクトリー取締役 香山哲
- 株式会社ランドネットディディ代表取締役社長 田中正則
- その他著名な審査員の方々に審査いただきます。
ランドネット会員からしてみれば、一体なんの為の企画なのかわからず、この企画でランドネット用のコンテンツを募集するのかとすら思ったほどである。だが実際はそういったものではなかったため、会員からしてみれば、ほとんど関係の無い企画であった。ちなみに、第一回とあるが、開催はこれっきり。大賞を受賞したものは無く、優秀賞を受賞したコンテンツが3つ程度あっただけであった（「MAHOROBA」「○×ゲーム・古今東西」「CELL」）。応募者数は250人くらいだったらしい。アイデアのみの応募も受け付けていたものの、結果的にはコンテンツが完成していたものしか選ばれなかった。
ランドネットの会員のみ参加できた企画。
2000年7月から開催された、64DDソフト「マリオアーティスト」シリーズで制作した作品を募集し発表したコンテスト。ランドネットの会員が、『ペイントスタジオ』や『タレントスタジオ』で制作した作品を、『コミュニケーションキット』を使って応募した。応募された作品は、審査員によって優秀作品などが選ばれ、受賞者は賞品を手にすることが出来た。審査員に、ゲーマータレントの伊集院光氏、マンガ家の餅月あんこ氏を迎え、最優秀賞の受賞者にはハリウッド旅行がプレゼントされるという、ランドネットにしてはきちんと運営された企画で、「マリオアーティスト」ユーザーにとっては、結構楽しめる企画であった。
会員が「マリオアーティスト」シリーズで制作した作品を、「マリオアーティスト」の開発者に見てもらおうという企画。2000年10月26日から11月6日にかけて募集された。
ランドネットの終了に際し、各会員は「寄せ書き」としてメッセージを書き残すことが出来た。そしてその各々のメッセージが掲載されたものが、1枚のA3サイズの用紙に印刷され、メッセージを書き残した会員に対して配布された。寄せ書きのほかに、64DDソフト「マリオアーティスト」シリーズで作成したデータを1作品だけアップロードすることが出来、アップロードした人には「卒業写真」として1枚のA3サイズの印刷物も配布された。
こうした「参加者のメッセージを集めて参加者に送る」という企画は、ランドネットの会員の少なさを逆手に取ったような企画とも言える。会員15000人の中の、ランドネットに接続していた会員の中の、さらにこの企画に参加した会員だけの、熱き魂が、この印刷物2枚に込められているのである。
