64DD向けに開発されたが発売に至らなかったソフト。アイデアなどは、その後のソフトに使われているかもしれない。
『スーパーマリオ64』の続編として、任天堂にて開発されていた。ルイージも動かせるようになっていたらしいが、1999年の夏に消滅。ルイージ、無念。
ゲームボーイ用RPG『ポケットモンスター』の続編として発売予定だったが、一切の情報や画面写真が出ることなく、1998年初めに消滅。後に『ポケモンスタジアム』となった『ポケットモンスターDD』とは別物。
恐竜らしき生き物をプレイヤーの意思で育てるゲームだったらしい。1998年初めに『マリオアーティスト ペイントスタジオ』に吸収されたらしい。ちなみに『クリエイター』自身も、全く情報の無い『クライマー』というソフトを1997年中頃に吸収したものだったようだ。
コピーライターの糸井重里氏が製作に携わっていた、飼育・育成ゲーム。開発はHAL研。時計機能を活用する。2000年初めには、64DDでは出ないとの話が。情報も画面写真も全くなく、いつの間にか消滅。キャベツという仮称は、内容とは特に関係ないらしい。
音声認識システムを使って、「フィンフィン」というイルカのようなキャラクターとコミュニケーションするソフト。もともとは富士通のパソコン用ソフト。ハドソンと任天堂が協力して、NINTENDO64用が開発されていたようだが、いつのまにか消息不明になった。
ランドネット設立の報道資料に「自分で「キャラクター」や「ゲーム」をつくって、遊ぶことが出来ます。」と掲載されていたが、全く情報が無く消滅。
「グラフィカルメッセージメーカー」と同様。
ランドネット設立の報道資料に「64DDにダウンロードした静止画像を組合せて、オリジナルの振り付けをつくることができます。」と掲載されていたが、全く情報が無く消滅。
「マリオアーティスト」シリーズの中で、音楽の作成を担当するソフト。しかし1999年8月頃に、小室哲也氏が関わっていたとされるもう一方の「サウンドメーカー」と内容が重複するという理由から、開発中止になった。開発予定は任天堂。
ランドネット設立時の報道資料には「ネットワークを介して、64DDにダウンロードしたサンプル用音源データをユーザーが利用して、プロ同様の音楽作りを楽しめます。」と記されていた。小室哲也氏が関わっているという情報が流れたっきり、まったく音沙汰無く消滅。本当に「世界の小室」(当時)が関わっていたのか非常に疑問。「マリオアーティスト」シリーズとは関係のないソフト。
1998年初めに発表された、NINTENDO64とゲームボーイカラーを「64GBケーブル」で接続して遊ぶカードゲーム。ランドネットの終了決定を受けて、発売を中止する代わりに希望者へ配布する予定があった。このとき、発売中止の「64GBケーブル」の代わりに「64GBパック」を使う仕様になっていたらしい。しかし、64DDディスクの生産ラインが消滅していたため、配布されることは無かった。結果、ゲームボーイ版の『DT』だけがこの世に出ることとなった。開発はゲームスタジオ。
1999年初め頃に企画された、通信を利用した経営シミュレーションゲーム。当時の任天堂社長であった山内溥氏のイチオシ作だったらしい。しかし殆ど情報が無いまま、ランドネット終了と共に消滅。開発は任天堂。
音楽系ソフトと予想されていたが、情報が微塵も出ず消滅。
1999年9月に発表され、セタが開発していたようだが、まったく何の情報が無いまま、いつの間にか消滅。
カセットで発売された『デザエモン3D』の拡張用ソフトとして開発されていた。『デザエモン3D』自体は当初64DD用に開発されていたのだが、長引く64DDの発売延期によりカセットで発売された経緯がある。そのため、そのカセットへの発売移行の際に削られた機能を補う(セーブ容量を増設する)ソフトとして、この64DD版を開発する構想があった。しかし、ランドネットが不振であったため、2000年中頃に企画段階で消滅した。64DD装着時の『デザエモン3D』の起動メッセージやヘルプが無駄になった。『デザエモン3D』は、この『デザエモンDD』によって完全なパッケージとなるはずだった。結果的に『デザエモン3D』は、システム的にユーザーが作れないサンプルゲームを内蔵した、中途半端なソフトになってしまった。開発はアテナ。
実際にタイトルが挙がっていたわけではないが、カセットの『マリオパーティ』が64DDに対応しており、マップやミニゲームの追加を想定していたようだ。しかし『マリオパーティ2』以降の登場により、『マリオパーティ』の64DDへの対応は無意味に終わった。
デジタルカメラなどでスマートメディアに記録した画像をNINTENDO64上で編集できる『マリオのふぉとぴー』用の拡張ディスク。『マリオのふぉとぴー』が発表された際の報道資料によれば、64DDを接続することで電子アルバムの作成や保存が可能とされていた。しかし実際の製品は、64DDを検出するような動作をしない。開発段階で見切りをつけたのだろうか。
『シムシティー64』と連動するとされていた、ヘリコプター操縦ゲーム。64DDディスクかカセットか不明であったが、1998年中頃には画面写真が公開され、カセットであることが判明した。だがその際、64DD(の『シムシティー64』)との連動に関する情報は無かった。そしてその後、いつの間にか発売中止になっていた。ちなみに、パソコン版の『シムコプター』は、『シムシティ2000』で育成した街のデータを利用することが出来、その街の中で発生する緊急事態に対処するゲームである。開発はエレクトロニック・アーツ・スクウェア。
戦争シミュレーションゲーム「大戦略」のシリーズ。「HEX」(移動基準となるマス目)が無いのが特徴。当初は通信対応も視野に入れて64DD用に開発されていたが、いつの間にか開発がカセットに移行した。だが、それも2001年初め頃に発売中止となった。セタにより開発され、メディアファクトリーにより発売される予定だった。もともと「大戦略」シリーズとは関係のない新しいゲームとして企画が持ち込まれ少人数で開発が始まった。しかしセタの意向で「大戦略」としての開発に移行した結果、開発現場に混乱が生じたようだ。
64DD向けソフトとして企画されていたソフトにおいて、64DDソフトとして発売されなかったものの、無事発売に至ったソフト。
NINTENDO64発売当初から、任天堂によって64DD用に開発されていた。1995年末のスペースワールドにて、1996年末に64DD本体と同時発売されると発表された。その後1996年中頃には、1997年春以降への発売延期が発表された。1996年末〜1997年初め頃に、カセット版と64DD版に開発ラインが分かれた。カセット版は、その後1997年秋〜冬、1998年4月、11月14日、11月21日へと発売延期を重ね、無事『ゼルダの伝説 時のオカリナ』として発売された。64DD版については「ゼルダの伝説DD」の項を参照。
ゲームボーイの『ポケットモンスター』に関連するソフトとして開発されていた。1997年末に『ポケモンスタジアム』へ名称が変更。その後1998年3月末に、登場ポケモンの数を減らして無理矢理カセットへ移行し、8月1日に発売された。
減らしたポケモンを補完するための拡張用64DDソフトの発売が検討されていたが、その後の『ポケモンスタジアム2』でポケモン数が完全に補完された。また、『ポケモンスタジアム2』にゲームボーイ『ポケットモンスター金・銀』のポケモンを補完するための拡張用64DDソフトも企画されていたようだが、これもまたカセットの『ポケモンスタジアム金・銀』の登場で企画が消滅した。開発は任天堂。
当初はタイトルだけは挙がっていたが、情報が全くなかった。1998年中頃にカセットへ開発が移行したという情報だけが伝わった。99年末に無事、カセットで『ドンキーコング64』として発売された。開発はイギリスのレア社、発売は任天堂。
当初は、スーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオRPG』の続編として、64DD用に開発されていた。1998年後半にはカセットへの移行が決まっていた、と1999年中頃に発表された。結果『マリオストーリー』としてカセットで2000年夏に発売された。なお、今作はスクウェア(現・スクウェアエニックス)ではなくインテリジェントシステムズが開発。
1998年初めに発表され、64DD用に開発されていたが、1998年の夏にカセットへ移行。カセットに1メガビット(128キロバイト)のフラッシュメモリを搭載することで、大量の枚数を記録する64DDならではの機能を再現。開発はHAL研、発売は任天堂。
井出洋介監修の麻雀ソフト。2000年中頃に、64DD版の「入門モード」をカットしたカセット版が発売された。平行に発売される予定だった64DD版は、結局発売中止に。開発はセタ。
もともと64DD用に企画されていたが、NINTENDO64カセット用として開発され、その開発をニンテンドーゲームキューブ向けに移行して、発売された。開発はカプコン。
もともと64DD用に企画されていたが、ゲームボーイアドバンス用に開発され、発売された。ハドソンの『天外魔境』シリーズの新作。
1998年の夏に発表され、1999年中頃に64DD向けからカセット向けに開発が移行。しかし2000年9月には開発がゲームボーイアドバンスの「ファイアーエムブレム 暗闇の巫女」に引き継がれた。その後サブタイトルが変更され「ファイアーエムブレム 封印の剣」として発売された。
64DDの時計機能や大容量のディスクを活かし、64DD向けに企画および開発されていたが、64DD自体の状況が芳しくなかったことからカセットへ移行。64DDディスクからカセットへの移行にあたり実現方法が問題となった時計機能や大容量のセーブ領域は、カセットに時計機能やフラッシュメモリを搭載することで解決した。
NINTENDO64専用カセット『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の拡張ソフトとして、任天堂により開発されていた。「裏ゼルダ」とも呼ばれる。「時のオカリナ」にダンジョンマップが追加され、より手ごたえのある攻略を楽しめたらしい。しかし、ランドネットの終了にあわせて発売中止となり、「時のオカリナ」の64DD対応機能は無意味に終わった。ランドネット終了後、会員らによる発売署名活動も行われたようだが、焼け石に水だった。何らかのディスクを入れっぱなしでカセットを起動した時の「間違ったディスクが差し込まれている可能性があります。正しいディスクに交換してください。ディスクを取り出してください。」の表示が虚しい。
ところが2002年11月に、ニンテンドーゲームキューブ(GC)用ソフト『ゼルダの伝説 風のタクト』の予約特典として、「時のオカリナ」とセットでGC用ディスクに収録されて配布された。「裏ゼルダ」のためにランドネットに入会した人は、微妙な心境に陥ったことだろう。ちなみに、この予約特典の発表時は、初回予約10万枚限定配布という難しい入手条件だったが、反響(というよりは小売店の苦情)の多さから即座に、予約すれば必ずもらえるように対処された。
コピーライターの糸井重里氏が手掛ける人気ロールプレイングゲーム「MOTHER」シリーズの最新作として、当初はスーパーファミコン用に開発され、その後64DD用に開発が移行した。さらに1998年にはカセット版に開発が移行した。しかし2000年8月に開発中止となった。ちなみに、サブタイトルは「キマイラの森」、「奇怪生物の森」(1998年初め〜)、副題無し(1998年夏〜)、「豚王の最期」(1999年夏〜)と幾度も変更された。開発はHAL研。
ところが2003年4月、ゲームボーイアドバンス(GBA)用ソフト『MOTHER 1+2』の発売を宣伝するテレビコマーシャルにて最後に(「どせいさん」フォントで)「まざー3 も げーむぼーいあどばんす で つくってるです。ぐんまけん。」と映され、GBA用に作り直されていることが明かされた。それから3年、物語や画面写真がほぼ公開されないまま開発され、2006年4月20日にようやく発売された。GBA版の開発には、ブラウニーブラウンが携わっている。