MacでUSTREAMの配信
この文書は、アメリカのリアルタイム動画配信サービス「USTREAM」(ユーストリーム)を使って、Mac OS Xで動画を配信(生放送)する方法について書き記しています。
必要なソフトウェアの準備
Macの内蔵マイクと内蔵カメラ(iSight)だけを使う場合は、この章を読みとばしてください。ソフトウェアの準備が必要なのは、Macのデスクトップ画面やシステム音声を配信する場合だけです。ここでは3つのソフトウェアをインストールします。
CamTwist(カムツイスト)のインストールと設定
- Allocinitさんの「CamTwist - Allocinit」(のページ最下部「Where do I get it?」)から最新版の「CamTwist-x.x.dmg」をダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを開き「CamTwist.pkg」を実行し、インストールする。
- 「アプリケーション」フォルダの「CamTwist」フォルダにある「CamTwist.app」を起動する。
- 「Step 1」の欄で「Desktop」(Macの画面)または「Webcam」(内蔵カメラ)を選んで、左下にある「Select」ボタンを押す。「Select」ボタンの代わりに「PIP」ボタンを押すと幾つもの映像を同時に表示できる。「Step 3」の欄にある「Save Setup」ボタンを押すと、現在の設定状態に名前をつけて保存できる。
- メニューバーの「CamTwist」にある「Preferences...」を開き、「General」タブの内容を以下のように設定する。
- 「Frame rate」を「23」fps (USTREAMで使う場合)
- 「Video Size」を「320*240」
- メニューバーの「Tools」にある「Preview」を開き、Macの画面が映っているのを確認する。確認したらアプリをメニューバーから終了する。
Soundflower(サウンドフラワー)のインストール
- Cycling '74さんの「Downloads - soundflower - Project Hosting on Google Code」から最新版の「Soundflower-x.x.x.dmg」をダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを開き「Soundflower.mpkg」を実行し、インストールする。
LadioCast(ラジオキャスト)のインストール
- かわうそのブログさんの「かわうそのブログ: MacLadioCast アーカイブ」(の画面右側にある「最新版ダウンロード」)から最新版の「LadioCast-x.x.x.dmg」をダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを開き「LadioCast.app」をMacの「アプリケーション」フォルダにコピーする。
以上3つ総てのインストールを終えたら、Macを再起動してください。再起動しないとUSTREAMの設定画面で以上のシステムが反映されません。
なお、ここでインストールしたソフトウェアは、USTRAEMだけでなくニコニコ生放送やSkype(スカイプ)などでMacの画面や音声を利用するときにも使えます。
USTREAMの準備
USTREAMでの配信には、USTREAMのユーザー登録が必要です。ユーザー登録をしていない場合は、USTREAMのトップページ右上にある「Sign Up」をクリックし、ユーザー登録をしてください。
ユーザー登録の内容は以下の通りです。
- Login
- ユーザー名。登録するユーザー名を指定。
- Password
- パスワード。パスワードを指定する。
- Verify
- パスワードの確認。Passwordと同じ内容を入れる。
- Birthday
- 誕生日。
- E-mail
- 電子メールのアドレス。
- Verifi〜
- 画像で表示された文字を入力欄に入れる。
- I agree 〜
- 利用規約とプライバシーポリシーに同意する。
正しく入力できたら「Submit」を押します。続いて、その他の設定画面になります。入力必須の項目だけ入力して「Submit」を押します。
- First Name
- 下の名前。
- Last Name
- 名字。
- Gender
- 性別。「Male」が男性、「Female」が女性。
- Country
- 国。リストは英字順。「JAPAN」はリストの中央あたり。
- Zip or 〜
- 郵便番号。
続いて、住所録とTwitterとを関連させる画面になりますが、画面中央の下部にある「Skip this step」(このステップを飛ばす)を押して構いません。
以上でユーザー登録が完了します。続いて「My First Show」の画面になります。入力欄に配信のタイトルを入れて「Save My Show」ボタンを押すと、配信の設定画面を表示します。
なお「Broadcast Now」(いますぐ放送する)ボタンを押せばすぐに配信できます。もしTwitterと関連づけする画面が表示された場合は「Skip」(とばす)または「Do Not Ask Again」(再び表示しない)を押します。また「Select category」の画面が表示されたら、適当な分類を選んで「Broadcast!」(放送する)ボタンを押します。
配信の準備と開始
配信を始めるときは、いつも以下の手順を行います。
内蔵マイクと内蔵カメラだけを使うときは「映像の準備」と「音声の準備」を読みとばし、USTREAMの生放送画面で「USB Video Class Video」(内蔵カメラ)と「Built-in Microphone」(内蔵マイク)を指定すれば「START BROADCAST」ボタンですぐ配信できます。
映像の準備
- 「CamTwist.app」を起動する。ウィンドウは閉じてもよいが、配信中はアプリを終了させないこと。
上記の状態で映像のデータは、内蔵カメラやMacの画面など → CamTwist → USTREAM、という流れになります。配信する映像をCamTwistで切替えることになります。
音声の準備
- メニューバーのアップルメニューにある「システム環境設定」の「サウンド」を開く。「出力」タブを開き、「サウンドを出力する装置の選択」を「Soundflower (2ch)」に設定する。なお、このときMacのスピーカーから音は出なくなる。
- 「LadioCast.app」を起動する。
- LadioCastの「メイン出力」を「内蔵出力」に設定する。これが内蔵スピーカー(モニタリング)への出力になる。
- 「メイン出力」のところにある「Aux」タブを押し、「Aux 出力」を「Soundflower (16ch)」に設定する。これがUSTREAMへの出力になる。
- LadioCastの「入力1」に「Soundflower (2ch)」を設定する。「Main」と「Aux」両方のボタンを押し、入力1の音声がMain(内蔵スピーカー)とAux(USTREAM)の両方に流れる状態にする。音量はツマミを左右にうごかせる他、ツマミの右にある「▲▼」ボタンでデシベル(db)を変えても調整できる。
- 内蔵マイクを併用する場合は「入力2」に設定する。「Aux」だけを有効にし、ハウリング防止のため「Main」は無効にする。
- 「入力3」など、使わないものは「N/A」に設定する。
- iTunesなどを再生して、音量のメーターが動き、Macのスピーカーから音が聞こえることを確認する。
上記の状態で音声は以下の流れになります。
SoundflowerでMacのシステム音を入力音として利用できるようにし、配信する音声をLadioCastでミックスすることになります。
システム音声の音量を調整すると「Soundflower(2ch)」の入力音量も変わります。内蔵スピーカーから流れる音量だけを変えたいときは、LadioCastの「メイン出力」にある2つの音量調整ボタンで調整します。
生放送の準備と開始
- USTREAMにアクセスし、画面右上の「Log in」をクリックする。LoginとPasswordを入力し「Log in」ボタンを押してログインする。
- Your Shows画面で設定を済ませる。その中のAdvanced画面にある「Require a password?」で、生放送にパスワードをかけることもできる。
- 「Broadcast Now」ボタンを押し、生放送開始のウィンドウを開く。「Adobe Flash Player設定」が表示されたら「許可」ボタンを押す。この段階では、まだ配信されない。
- 「Video Source」を「CamTwist」、「Audio Source」を「Soundflower(16ch)」に設定する。
- 品質は回線にあわせる。基本的にはツマミを右端に動かして、映像を「95」、音声を「44KHz」に設定する。iTunesなどで音楽を再生してみて、最大時の音量がLadioCastやUSTREAMのどのゲージでも8割程度になるよう、音量を調整する。
- 緑色の「START BROADCAST」ボタンを押すと、生放送の配信が始まる。生放送を終えるには赤い「STOP BROADCAST」ボタンを押してブラウザを閉じる。
生放送中の注意
- Macのデスクトップ映像などを配信する場合は、パスワードなどが表示されないようにしましょう。安全のため解像度を荒くしておくと良いでしょう。また、システムの音を配信している状態では、iTunesなどで再生している音楽も配信されますので、著作権に注意してください。また屋外から生放送する場合は、撮影が禁止されていたり肖像権を侵害するおそれのある場所ではないことを確認しましょう。
- Macの音声を配信する場合、音声が重複するのを防ぐため、視聴者が見る画面をブラウザで開かないようにするか、そのブラウザ内での音量を消音にしましょう。
- USTREAMを使った初めての生放送など、試行錯誤しながら手順を行った場合に、「START BROADCAST」ボタンの押し忘れに気付かず、視聴者から観られない状態(Off Air)になっている場合がありえます。必ず「START BROADCAST」ボタンを押したか確認してください。
- 生放送で使うソフトウェアを先に起動して準備を済ませてからUSTREAMにアクセスしてください。例えば内蔵カメラは、先にUSETREAMの生放送画面を表示すると、CamTwistで内蔵カメラを選択しても映像の映らない場合があります。
- USTREAMでは、チャットは生放送画面の右下にある「Chat popup」から表示できます。配信者も書き込めますので有効に活用してください。なおチャットへの書き込みには、USTREAMのユーザー登録が必要です。また、チャットの表示は、パスワードで保護されず、いつでも誰でも見られます。
生放送が終ったら
- メニューバーのアップルメニューにある「システム環境設定」の「サウンド」を開く。「出力」タブを開き、「サウンドを出力する装置の選択」を「内蔵出力」(または生放送前の設定)に戻す。
- 「CamTwist.app」を終了する。
- 「LadioCast.app」を終了する。