ランドネットのコンテンツ

64DDと『ランドネットディスク』を利用することでアクセスできた、ランドネットのコンテンツを紹介する。ランドネットのコンテンツは、3種類に分けられていた。

DDファン

ランドネットのコンテンツのうち、主となる数多くのコンテンツが、この「DDファン」に分類されていた。64DDソフトについて意見を交わせる掲示板や、CGIによる遊びが用意されていた。

お祝い言葉リレー

ランドネットサービス開始当初に期間限定で設けられたコンテンツ。ゲームプロデューサーの宮本茂氏などゲーム業界の著名人が、ランドネットサービスの開始を祝って書いたメッセージを、拝むことが出来た。

ランドネットメンバーアンケート

サービス開始時の期間限定コンテンツ。ランドネットのアンケートに対して、ランドネット会員が答えることが出来た。実現して欲しいサービスなどの要望を、書けるようになっていた。

スタキャラ

「スタキャラ」というメールスタンプを収集したり、戦わせたりするコンテンツ。「スタガチャ」「スタコレ」「スタファン」「スタバトル」という4つのコーナーから成っていた。

「スタガチャ」では、1日に3回「スタキャラ」を手に入れることが出来る。「スタガチャ」にセットされる「スタキャラ」はシリーズ分けされており、時期によって手に入る「スタキャラ」のシリーズが異なった。手に入れた「スタキャラ」は、『ランドネットディスク』にメールスタンプとして転送することが出来、『ランドネットディスク』でメールを送信する際に、メールスタンプとして添付できた。

「スタコレ」では、「スタガチャ」で得た「スタキャラ」を確認できるようになっていた。また、「スタキャラ」の説明文や個数なども確認することができた。

「スタファン」は、「スタキャラ」を利用する会員同士が伝言を残せるコーナー。メールアドレスを知られることなく、『ランドネットディスク』で伝言を受け取れるようにもなっていた。

「スタバトル」で、「スタガチャ」で得た「スタキャラ」を戦わせることが出来た。会員同士の「スタキャラ」が、自動で戦うシステムになっていた。

ランドネットFAN

ランドネットの広報誌のような感じのコンテンツ。週に一度、木曜日の午後7時頃に更新されていた。会員から寄せられたメールの内容に対して、編集側が答える「ものモース!」、一人の会員の質問に、他の大勢の会員が2択で答える「シロクロつけよー!」、そしてランドネットのニュースや編集者によるゲームレビュー、編集後記などが書かれた「ヤングNOW」という3つのコーナーがあった。後期になると、「笑顔見せてよ」というコーナーが追加された。

マリオアーティスト道場

64DDソフト「マリオアーティスト」シリーズでの遊び方を教えるコンテンツ。生意気な子供「クリオ」と変なウサギ「フリル」が会話する構成になっていた。ランドネットの企画「マリオアーティスト甲子園」に参加するための情報なども掲載された。『ペイントスタジオ』や『タレントスタジオ』のことについて解説してくれたが、『ポリゴンスタジオ』が配布される前にこのコンテンツは終了してしまった。

ネットスタジオ

「マリオアーティスト」シリーズで作成した作品をやりとりしたり、「マリオアーティスト」の遊び方について意見を交わせたコンテンツ。

「ネットスタジオ」には、『ランドネットディスク』からアクセスできたタイプと、『コミュニケーションキット』からアクセスできたタイプがある。もちろん双方は連動している。『コミュニケーションキット』からアクセスできたタイプが、実際に作品のやり取りを行う、このサービスの中心である。「ネットスタジオ」には、主に4つのサービスが用意されており、作品を展示する「ネットスタジオ」、作品を特定の人に送る「交換ボックス」、特定のコンテンツに作品を投稿する「イベント」、作品をシールやペーパークラフトにする「プリントサービス」があった。

「ネットスタジオ」に作品をアップロードすると、作品はランドネットの審査を通る。この審査は、アップロードする際の規約を守っているかをみるものだ。そしてこの審査を通ると、その作品は、めでたく展示されることになる。展示された作品は、『コミュニケーションキット』を使って他の会員がダウンロードすることができ、ダウンロードされた回数が表示された。コンテンツ運営中期から、アップロードされた作品をランドネットが審査時に評価し、「今週のイチオシ」として展示するサービスが始まった。

「交換ボックス」は、作品をアップロードした際に表示されるIDとパスワードを、作品をダウンロードして欲しい人に「ランドネットディスク」を使ってメールで知らせ、知らされた人だけが、その作品を一度だけダウンロードすることができた。つまり、特定の人だけに作品を送る際に使うサービスだったわけだ。ちなみにこの「交換ボックス」では、ランドネットの審査は関係ない。また、一度ダウンロードされた作品は、サーバから削除されるため、複数の人に同じ作品を送る際には、何度もアップロードを行う必要があった。

「イベント」は、会報誌的コンテンツ「ランドネットFAN」へ作品を投稿したり、その時に開催されているイベントに作品を投稿することができた。「マリオアーティスト」シリーズを使ったコンテスト「マリオアーティスト甲子園」の際にも、このサービスで作品を応募した。

「プリントサービス」は、描いた「2D作品」をシールに、作った「3D作品」をペーパークラフトにして、ランドネットが郵送してくれたサービス。シールは300円、ペーパークラフトは600円だった。自分が作った画面の中の物体が、紙工作という形で現実の物体になる感覚を、味わうことが出来たのである。

全国DD統一テスト

遊び目的でランドネットに接続していたはずの会員を勉強に誘った、脳みそを使うコンテンツ。国語や数学、理科、社会などの問題に答えるだけで良い。数日経つと解答が発表され、成績優秀者が発表される。テレビ番組「平成教育委員会」を意識したと思われるコンテンツ(マスコットキャラクターもかなり似ている)。ランドネット中期に至らぬうちに「一時休止」となったが、しばらく経っても復活しなかったため、「ランドネットFAN」に「クイズ担当者は行方不明になりました」と書かれていた。しかし、ランドネット終了確定後に、「全国DD統一テスト2001」として復活することになった。

全国DD統一テスト2001

消滅していた「全国DD統一テスト」を、特別企画として復活させたコンテンツ。テストのジャンルは、学問や雑学など。全ての解答率を合わせた総数で、ランキングが決定した。

みんなの掲示板

ランドネット会員のための掲示板。ランドネット開始後まもなく「仮設」が設置され、その後しばらくして本設置となった。しかし、本設置より仮設のときが盛り上がっていた。掲示板へ行くと「おかえり!」と言われるほど親密な関係が存在する場所であったのは、ランドネット会員のみがアクセスできる掲示板だったからこそであろう。ツリー型で仮設掲示板の流れを汲んだ「ともだち掲示板」、マリオアーティストについて語れる「ネットスタジオ掲示板」、チャット型の「おしゃべり掲示板」が用意されていた。それぞれの掲示板は、選択画面におけるリンクバナーの位置により、「上」「中」「下」と会員に呼ばれていた。「おしゃべり掲示板」は、「偽名騒動」や荒らしが発生したため、会員番号末尾3桁が表示されるシステムが導入されたが、結局ほかの掲示板より早めに閉鎖された。その後「ネットスタジオ掲示板」が「ネットスタジオ」のほうに移動したあと、この「みんなの掲示板」自体がシステム見直しを経て「ともだち伝言板」になった。

日本プロゴルフツアー64

『日本プロゴルフツアー64』を使った、コンテンツ。ゲームのプレイ結果を反映したパスワードを使うことで、ランキングを楽しむことが出来た。

ヘンポ畑

『巨人のドシン1』ファンのためのコンテンツ。ファンの投稿に対して、ゲーム開発者が答えるというものだった。

笑顔見せてよ

製作意図が不明なコンテンツ。ランドネット後期に公開された。まず、猫か女性を選ぶ。猫であればその猫が好きそうな国を、女性であればその女性が好きそうなフルーツを当てるという、「行き当たりばったり」なコンテンツ。一日に5回のチャンスが与えられており、答えを当てると好感度ゲージが溜まる。答えを外すと、ヒントをくれる。数日やって当てた答えが10個に達すると、ご褒美グラフィックとやらを見ることが出来、ランドネットディスクには特別な「スタキャラ」付きメールが届く。

「なんじゃこのコンテンツは!」と思っていたら、さらに悪乗りしたのか、女子高生が追加された。女子高生は、好きなスポーツを当てろというものであった。猫はともかく、女性と女子高生の正体は一体誰だったのであろうか。とにかく謎だらけのコンテンツであった。

64DDソフトラインナップ

64DDで発売される予定のソフトを掲載していたコンテンツ。各ソフトに対して、要望などを書きこむことも出来た。ランドネット後期になると、いつの間にか消滅していた。

おみくじ

ランドネット後期、2001年になった時に設置されたコンテンツ。ランダムで「大吉」などが出てくるものだった。お正月にあわせて作られた。

ともだち伝言板

「みんなの掲示板」の後継コンテンツ。とはいっても、会員がひとつの伝言を残せるだけ、という簡素なものであった。

GETモール

ランドネットや64DD関連の商品は、このコンテンツを使って購入することが出来た。金銭に関するものは、ここに集められていた。

オンラインショップ

64DD用のソフトや、関連グッズなどを購入することが出来た。会員に配布されたソフトが複数欲しい時は、ここで追加購入することが出来た。欲しい商品にチェックを入れ、確認画面で支払方法を決めれば、商品が配送されてくる。支払方法は、予め換金したランドネットのウェブマネー「ランドキャッシュ」を使うか、登録したクレジットカード(口座)からの引き落としかを選べた。

絵はがきサービス

用意された絵柄を選び、その絵柄の絵はがきにメッセージを添えて、指定した住所へ絵はがきを送ってくれたサービス。こちらも、「オンラインショップ」同様、支払方法を選ぶことが出来た。

NETザブーン

ランドネットのリンク集。一般的な公式サイトへのリンクが集まっていた。ランドネットで「DDファン」や「GETモール」に該当しないコンテンツもここだった。ランドネット中期からは、「NETザブーン」のトップページの上部に、ランドネットと提携した検索サイト「エキサイト」によるインターネット上のページ検索を行うためのフォームが設置された。

ダービーパラダイスONLINE

競馬の予想を行なうコンテンツ。ランドネット入会申込書の添付冊子に記載されている「マイ競馬マガジン(仮)」の正式版にあたる。なお冊子の同ページに「2000年以降サービス開始予定」と記載されている「デジタルFormula1マガジン(仮)」「デジタルプロ野球マガジン(仮)」は日の目を見なかった。

ランドネットサービス開始当初は、ランドネット内に設置された掲示板がこのコンテンツにしかなかったため、雑談掲示板としても使用され、それを規制するよう管理サイドが赤い文字で注意書きを加えた。この件を、ランドネット会員は「ダビパラ赤文字事件」と称した。

ザブ〜ンLINKS

さまざまな企業サイトがカテゴリ分けされたリンク集。収録サイト数は多くなかったため、会員に活用されたかどうかは、不明である。